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〈自己紹介〉尾崎優人

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[​優しい劇団 主宰・演出・役者]

2000年1月18日生まれ。名古屋市出身。
10歳の時、名古屋開府400年記念行事『名古屋こども歌舞伎』に参加。18歳まで活動。高校の演劇部での活動も並行して行う。
17歳にて、ロック歌舞伎スーパー一座座長の原智彦氏に師事。歌舞伎と身体表現を学ぶ。
名古屋の小劇場にも出演を重ね
2018年9月自らの劇団となる
優しい劇団を旗揚げし今日に至る。

・演劇をはじめたきっかけ

小学四年生の頃に親が応募した名古屋開府400年を記念する名古屋こども歌舞伎という事業に参加し、歌舞伎を始めました。

初めの2年は女形をやらせて頂いてました。
高校3年生まで参加し、並行して高校の演劇部で静かな演劇に近いものを教えて頂きました。
その後はスーパー一座の原智彦さんの所で歌舞伎や役者の基礎を一年ほど教わり、少女仮面の上演の際にお暇を頂き今にいたります。


・演劇の魅力

消えてなくなってしまうところが一番好きです。最近は映像にも残りますし、自分もよく演劇のDVDを観ますが。やはりその生の風景というのはお客様の思い出の中にしか残らない!ってのが潔くて好きです。
やる側としても長いときは3ヶ月とか、最近はコロナ禍で伸びに伸びて半年とかもあるんですけど、その長いこと稽古してきたものがたった2時間、たった二三日、大きなところでも数ヶ月で終わってしまう儚さにトキメキます。
夢と同じだと思います。こんなことがあったんだ!!と友人に語ってもその風景を生で見せることは絶対に出来ない。
思い出の中でしか生きられないけど、その思い出だけで辛い夜も耐え抜こうと思わせてくれて好きです。
自分も、やる側として、そう思って頂けるようなものを作ろうと思ってます。

・好きな芝居

ひとつめ

劇団唐組 唐十郎 作 唐十郎+久保井研 演出
『ビニールの城』 2019年 2021年

将来若い演劇人たちに自慢しまくるならばこれだと決めている演劇です。
座組に参加した方たちにも自慢しまくっていたのですが、今年再演があり皆でまた見に行きました。
初演は石橋蓮司さんと緑魔子さんの第七病棟という団体に唐さんが書き下ろしたんですが、それをテント芝居として唐組で上演したのを見ることができました。
これはなんといっても数年ぶりに復活された唐組の看板俳優 稲荷卓央さんの凄まじさにやられました。
オープニングの演出が極まってて、客席中央にある花道から音楽とともにゆっくりゆっくり稲荷さんが歩いてくる。
そしてゆっくり止まり、ゆっくり振り返り客席の方へ振り向く。
このとき初演では稲荷!!という大向うが割れんばかり飛んでました。
この一睨みで僕はやられました。
今まで見たどんな演劇よりも演劇でした。
ゆっくり歩くその背中に稲荷さんが歩まれてきた俳優人生の重さ、演じている朝顔という役のもどかしさすべてが滲み出てました。
僕はもう一番大好きな演出家は絶対に久保井さんですし、一番大好きな役者さんは、これはもう悩みに悩んでるんですが、久保井さん、稲荷さん、大久保鷹さんというのが現在です。
久保井さんの唐戯曲に対する取り組み方は演出家として頭が地面にめり込むほど尊敬します。
最近よくある昔の戯曲の新解釈を見せるってのが少し得意じゃなくて。久保井さんの演出には愛とリスペクトが滲み出て、なおかつ今の人間の今の時代の劇で好きです。長くなるのでここまでで。
皆様も劇団唐組 是非に。

ふたつめ

劇団☆新感線 倉持裕 作 いのうえひでのり演出
『けむりの軍団』 2019年

劇団☆新感線の39周年 古田新太さんの俳優生活35周年を記念して上演された作品です。
自分が初めて生で見た新感線です。
いつもの歴史活劇!!って感じから黒澤明リスペクトの重厚な大人の娯楽活劇って感じでした。
黒澤明の『隠し砦の三悪人』と太宰治の『走れメロス』をモチーフに書かれたらしいです。
古田新太さんと池田成志さんのバディもので二人のファンな自分としてはもうたまらない作品でした。
従来の作品よりも劇団員の方々が活躍されていて劇団ファンとして嬉しかったです。
これを選んだ理由としては、演劇の、演劇たるなんというか胸の熱くなる感じを一番に味わせてもらったからです。
文章での説明はわかりにくいのですが、よく1幕2幕と分かれている演劇ってあると思うのですが、その1幕のラストで登場人物全員集合!!ってのに弱くて。
演劇始めたての頃にレ・ミゼラブル観たのが大きいと思います。
新感線は沢山見てますが、1幕ラストの盛り上がりは絶対にこの作品が一番です!もしくは花の紅天狗です!
重くなりすぎず、爽やかな気持ちで劇場を後にしつつも、1幕ラストのあの胸躍る風景を忘れられずに今も過ごしてます。
DVD出ます。来年。ぜひ見てくださいませ。
ユーチューブにすこしだけあります。

みっつめ

ベッド&メイキングス 福原充則 作演出
『あたらしいエクスプロージョン』


大人計画のキレイと悩みましたが、これで。
DVDでの鑑賞デス。
これは、すごいっす。
作演出の福原さんは僕と好みの演劇がドンピシャリで同じでお父さんだと思ってます。
つかこうへいさんの懐刀 山本亨さん
唐十郎さんのご子息アングラ王子の大鶴佐助さん
毛皮族のトップ女優 町田マリーさん
と好きで仕方のない人たちを集めて、好きで仕方のない演劇を作ってます。
福原さんの演劇への愛を!バシャバシャ!と浴びせてくれる演劇です!!
溢れるパッション!ほとばしる肉体!!
浅草九劇を壊さんばかりに暴れまわりに、演劇への創作物への愛を臆面もなく語り!
最後、どこか恥ずかしげに現実に回帰していく。
この芝居の最後、なんか我々客はお土産のようなものをもらった感じがするんです。
そのお土産をあけてはないんですけど、それを持ってる!ってだけで、なんか、辛いとき前を向くことができそうで。
すげえです。
演劇が好きだなぁって方。
演劇好きだけどおとなしい感じのしか見たことないなぁって方には是非是非おすすめしたいです。
DVDあります。


・好きな俳優 


(敬称略)
稲荷卓央 久保井研 大久保鷹 全原徳和 松尾スズキ 宮藤官九郎 阿部サダヲ 古田新太 池田成志 皆川猿時 荒川良々 浅野和之 市村正親 井上芳雄 山崎一 中村まこと 山崎銀之丞 
春田純一 山本亨 西岡徳馬 風間杜夫 平田満木下浩之 筧利夫 勝村政信 右近健一 橋本じゅん 大鶴佐助 川村毅 手塚とおる 篠井英介 白石加代子 大竹しのぶ 深津絵里 長野里美 天海祐希 池津祥子 木野花 秋山菜津子 銀粉蝶 久野綾希子 鷲尾真知子 村木よし子 中谷さとみ 大鶴美仁音

 

・好きな何か

ロボットアニメ
マンガ喫茶
歴史

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