名古屋の歓楽街〈 東新町 〉
そこでは 演劇 で勝敗を決める奇妙な親子喧嘩が行われていた。
東新町の夜の街の住人からなる素人劇団と、かつて名古屋を騒がせた伝説の劇団。
この戦いに巻き込まれた人々は、自分の人生にスポットライトを当てようともがき始める。
これは、夢すら見れない今の世の中に送る、
波乱万丈かもしれない人たちの別れの物語。
二〇二二年新春、優しい劇団があなたに贈る、熱く切ない応援演劇。
ぜひ劇場で、音と光と役者の熱気をご体感ください。
〈公演ダイジェスト映像〉
〈公演写真〉
撮影:柳川十三
〈上演台本〉
『どうしようもなく、別れ』(再演・劇場版)
上演版台本(PDF)です。
上演の際は、潤色自由、上演料無料ですが、
ご連絡をお願いいたします。
↓ダウンロードはこちらから
〈役者陣〉
尾﨑 優人 (優しい劇団)
千賀 利緒 (優しい劇団)
小野寺 マリー(優しい劇団)
橘 朱里 (優しい劇団)
石丸 承暖 (優しい劇団/しまい倶楽部)
浅井 あやね (GAKUMO)
高野 天野助 (名古屋大学 劇団新生)
サキ (愛知淑徳大学 演劇研究会「月とカニ」)
前田 咲耶
城之内
池田 豊
鴨川 汚染
ナオミ
〈スタッフ〉
舞台監督:大岩右季(優しい劇団)
照 明:アマンド厳
音 響:千代咲 凛
宣伝美術:ミュウ・大岩右季
制 作:優しい劇団
〈ご協力〉(敬称略)
ナンジャーレ/ G/PIT/PICO2
山田怜生 /菱川伸也/柳川十三
ミュウ/遥菜
〈過去の上演〉
2021年3月に、名古屋大須商店街北・若宮広場にて上演した、
『どうしようもなく、別れ』初演の様子がこちらからご覧いただけます。
※今回の上演は「再演」ではありますが、上演台本を半分以上書き直し、
新たな役者を迎えてお送りする、パワーアップしたものになっております。
〈フライヤー〉
『どうしようもなく、別れ』によせて
優しい劇団 尾﨑優人
延期公演がいよいよ始まります。何度目の延期になるでしょうか。
この前久しぶりに演劇というものに全く触れない一ヶ月を過ごしました。
ここまで演劇から遠ざかるのは本当に久しぶりでした。
一ヶ月ぶりにこの台本を読んだとき、あれだけ稽古をした作品なのに、
また新たな要素が、物語が、想いが、この作品に込められていることを発見しました。
劇作家には、一生に一度しか書けない作品
−代表作とはまた別の、人生の節目となる作品があると思います。
鴻上尚史さんの『リレイヤー』
つかこうへいさんの『初級革命講座飛龍伝』
ケラリーノ・サンドロヴィッチさんの『カラフルメリィでおはよ』
など、書いた人の絶望をスケッチしたような作品。
名前を並べるのもおこがましいですが、今回のこのお芝居もそんな節目の作品だと思います。
二十代の最後に書くべき演劇への愛と憎悪を詰め込んだ戯曲を、
コロナ禍という思いもよらない絶望のせいで、二十代の初めに書くことになってしまいました。
きっとコロナ禍がなきゃ書けなかったこのお芝居で
コロナ禍の今の日本に何が出来るのかを探っていきたいと思います。
素敵なお芝居に触れているとき、
この世に確かに存在する絶望という言葉の輪郭を感じることがあります。
今回のこのお芝居のコンセプトを率直に言うと、
今までの約百年間の日本の小劇場演劇への愛と、今から未来へ続く日本の演劇への希望。
このたかだか百年二百年の演劇への愛と希望で、
誰も彼もにいつか訪れる絶望を和らげることが出来るのか。
これを今、少しだけ真剣に考えてます。
誰も居ない客席に大きな声で愛の台詞を語る役者を見たときに、
僕はこの世の絶望への対抗手段を見つけた気分になれるのです。
優しい劇団・約3年ぶりの劇場公演となります。
今しか書けない、演劇への 演劇からのラブレターをお届けいたします。
劇場でお会い出来るのを心よりお待ちしております。